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できた!アカラのMV “破線のゆくえ” !

今回は久々の長文ブログです。
自分にとって記念の意味も兼ねて、動画制作話しを記録に書き留めておこうと思います。
お時間ありましたらお付き合いください。

東京都の芸術文化支援事業 “アートにエールを!東京プロジェクト” に応募しました。
コロナ禍で演奏の仕事がほぼ無くなった中、ありがたいプロジェクトでした。
作品動画を制作することで、都からギャランティーが支払われるというものです。

僕個人では、台湾系J-POPシンガーソングライターの洸美ちゃんのお誘いをいただき、先にそちらに出演させていただいたので、ギャラの支払いはそこで終了なのですが、アカラのえりかさんにも「アカラでも応募しよう」と呼びかけました。

流れとしては、まず個人登録→企画応募→動画登録→動画掲載。
えりかさんの個人登録も終えて審査が通り、次は企画応募。

まずそこで悩みました。
「何撮ろう??」

企画内容要項には、既存曲でも新曲でも良くて、動画が未発表であるもの、要するに新たに撮影してくださいね、という条件でした。

リリース済みの曲を撮るか?
それはどの曲にするのか?
それとも新たに作るか??

結論は新曲を作る!でした。
せっかく作る機会ができたので作ろうよ…と。

そしたら次は…
「テーマをどうしよう?」です。
ここがとても悩みました。

個人登録申請を通過してから、企画書提出までの締め切り期間が1ヶ月。
この時は5月上旬。
コロナによる自粛期間真っ只中でした。

そのちょっと前に、僕にとってはショックを受けたある事件が起こりました。
SNSでの誹謗中傷による自殺者が、この日本にも。。

しばらくこの事件と、動画企画とを結びつけるには至らなかったのですが、自粛で時間を持て余してた部屋の中でボーッとテレビを眺めていた時に、ふとこの2つが繋がりました。

以前からSNSでの誹謗中傷は、僕はなくなって欲しいという想いです。
なくなりはしないと分かっていても、それが理想であるべきと思っています。

「これがテーマだ!」
早速その場でえりかさんにも話し「あ!良いね!」と大賛成してくれました。

個人登録から企画書提出までの期限1ヵ月、締切ギリギリの6/12に企画内容をまとめて提出。
そこから企画の審査が通るのか?を待つこと…
待つこと…
1ヵ月強!!

他の方の話しを聞くと、2〜3週間くらいの返事と聞いていたので、審査に落ちたかと思いました。
でも通らなくても結果は連絡されるって言ってたし。。
と、アートにエールを!のHPを見てみたら、かなりの方が応募されてるんだなぁと実感して、これは応募数に対して多分執行部の人員や作業が追いついてないんだなぁと認識しました。
ので、まぁ落ちてても曲は作ろうね〜と話しつつ、のんびりやっていこうと思っていたら…7/14に審査通過の連絡が!

審査通過の連絡から動画提出までの締切期限は1ヵ月。
この1ヵ月で作詞、作曲、編曲、録音、ミックス、撮影、編集を仕上げなければなりません。

撮影は最初はウチにある機材だけで、カメラ据え置きにしてなどの、アカラの2人だけでできる形で作ろうと話していましたが、撮影の大変さを考えると人にお願いした方が良いだろうという話しをえりかさんから提案してもらい、プロの映像制作の知り合い、執行(しぎょう)さんにお願いすることにしました。
撮影と編集以外は、アカラの2人でやることにしました。

最初はえりかさんの作詞を待ち、そこからは僕の仕事。
ほぼ一日中、作曲、編曲、録音、ミックス…の日々。

二胡チャン用に、メイキングの動画も撮りつつ進めたいところでしたが、とてもじゃないけどそんな余裕なかったです(´Д`)

歌詞ができてからは、僕から「こうした方が良いんじゃない?」と意見を出し、曲ができてからもメロディやアレンジ、ミックスで何度もえりかさんと話し合いながら微調整。
お互いに譲れないところもあり、話し合いがヒートアップして、声を荒げてしまったことも。
あ、お互いに…ですw

撮影日は8月6日に。
その日までに音源の方はほぼ仕上がってる形に。
なんとか3週間でやりきりました。

残りの1週間で撮影と編集を。
事前に打ち合わせをして、執行さんからも撮影プランのご提案をいただきました。

撮影場所はウチのマンションの屋上。
天気に恵まれ…いや、恵まれすぎて熱中症が心配でした。

水分取りながら、昼の1番暑い時間帯は避け、朝と夜に歌シーンを様々なシーンを数カットずつ撮影撮影。
何回弾いただろう??多分この日で、もうライブで弾けるくらい弾き様は仕上がったと思います。
ちなみに撮影日の二胡は、使い古して使わなくなった弓をシャンプーで洗い、ご丁寧にリンスして松脂がつかない状態にしました。
松脂がなければ、全く音が鳴らないのです。

夕方はカメラマンの執行さんの提案を受け、歌じゃないシーンの素材をみんなで撮影しに、駅周辺や池袋に出向く。

動画中の街中のシーンは、いくつか僕やえりかさんのiPhoneで撮ったのもあります(´∇`)

丸一日かけて、無事に撮影が終わりました。
次の日、執行さんは、最後の親子で歩く後ろ姿のシーンでご自身のご家族を撮影してくださったとのことです。
1番良いシーンだ!

撮影終わってから編集第1校が上がってくるまでの3日間も、ミックスの再調整を何度も。
そして動画のサムネールのデザイン。

第1校を見せていただいてビックリ!
素晴らしい映像に、お願いして良かった!に尽きます。
アカラの2人では思いつけない絵やシーン。
グッと動画のクオリティが上がりました。

編集の修正作業は執行さんがとても親身に付き合ってくださり、シーンを変えたり、動画全体の色味の希望をお伝えして世界観の方向付けしてくださいました。

その後、タイトル文字やテロップ、エンドロールシーンは僕が付け足し、完成に。
二胡チャンでの編集にも少し慣れてきて、編集スキルを身に付けておいて良かった!

期日ギリギリの8/14、なんとか無事に完成に漕ぎ着けることができました。
執行さんには心から感謝です。

7月半ばから8月半ばのこの制作期間1ヵ月。
この作品とずっと向き合い続けてきました。
しんどかったですが、とても充実した1ヵ月でした。

やっぱり作品作りは楽しい。
力量的には、アレンジ力やミックス力はまだまだ荒いですが、今のエネルギーが伝えられる作品に仕上げられたと思います。
この時間をもっと増やしていきたいと思いましたし、大切にしたいです。

二胡チャンで登録者数500名突破の動画で言ったこととして、オリジナル曲は、まず観られるチャンスが少ないです。

でもこのクオリティのMVは、コロナ以前からずっと作りたかったものでもありました。
アカラの、ただ生ライブの録画映像をアップするだけだと、もっと観られないはずです。
えりかさんのあの声の凄さも10%も伝わりません。

その中でこのクオリティのものを出し続けて、作り続けることが、アカラにとっても、僕にとっても、次に進むためのプロセスなんだと思います。

コロナがきっかけではありましたが、この “アートにエールを!東京プロジェクト” で、機会をもらえて本当に良かったです。
感謝いたします。

そしてえりかさんと、悶着ありながらもこうして1つのものを作っていけることにも感謝です!
ありがとう!!

ちなみにこのブログの動画は、アカラの演奏チャンネルにアップしたものでして。。
アートにエールを!の方の動画はこちらです。
エンドロールだけ違うだけなんですが(´Д` )

最後にSNSでの誹謗中傷。
それをしている本人は自覚がないと思いますが、やりたい事、やるべき事をやってない人、できてない人が、満たされない承認欲求のはけ口にやるものです。
やっている人は、やることの大変さを知っています。
程度の差はありますが、誹謗中傷も、低評価ポチも同じ心理が作用しています。
その嫉妬心や満たされていない承認欲求は、良い形で自分のやるべき手段を見つけ発信するべきです。

それを無くしたいという理想を、これからも音楽という形で、アカラは発言していきます。

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